In Dulci Jubilo《甘き歓びのうちに(もろびと声あげ)》Praetorius
2声バージョン
3声バージョン
4声バージョン
In dulci jubilo,
甘き歓びのうちに、
Nun singet und seid froh!
今ぞ歌い喜べ!
Unsers Herzens Wonne
我らの心は至福に満ちる、
liegt in praesepio,
ひとつのうまぶねのうちに。*1
Und leuchtet als die Sonne
太陽のごとく輝き
Matris in gremio,
み母の膝におられる方、*2
我らの心は至福に満ちる、
liegt in praesepio,
ひとつのうまぶねのうちに。*1
Und leuchtet als die Sonne
太陽のごとく輝き
Matris in gremio,
み母の膝におられる方、*2
Alpha es et O!
アルファにしてオメガ!*3
*1 飼い葉桶。
*2 gremioは基本的に膝を指すが、胸、胎内など女性が子供を守り育むような奥まった場所にも使う。
*3 「わたしはアルファであり、オメガである。/最初の者にして、最後の者。/初めであり、終わりである」(ヨハネの黙示録22:13)。ギリシャ語でアルファはA、オメガはZ。最初と最後の意。
text: Heinrich Seuse(Henry Suso, Heinrich von Berg 1295 – 1366)の作とされる
tune: 14世紀頃のドイツのキャロルをMichael Praetorius(571-1621) が編曲 原曲は1305年頃の写本に初出
ドイツで古くから愛されるクリスマスキャロル。伝説によれば、作詞者であるハインリッヒ・ゾイゼは天使たちがこの歌を歌い踊るのを見、また踊りに加わるよう誘われたという。
マカロニック、雅俗混合体などと呼ばれる、異なる言語をごちゃまぜにした歌詞を持つキャロル(この場合はラテン語+ドイツ語)。編曲したプレトリウスは《エサイの根より》の人でもある。
Es Ist Ein Ros Entsprungen《ひとつの若芽が萌えいでた(エサイの根より)》Praetorius
Es ist ein Ros entsprungen ひとつの若芽が萌えいでた、*1 aus einer Wurzel zart, ひとつのかぼそい根から。 wie uns die Alten sungen: 父祖たちが歌い伝えたように
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英語圏で人気の高いバージョンであるピアソル版も参照のこと。
In Dulci Jubilo《甘き歓びのうちに(もろびと声あげ)》Pearsall
In dulci jubilo Let us our homage show: Our heart's joy reclineth In praesepio; 甘き歓びのうちに、 いざ仰ぎたてまつれ。 我らの心は歓び躍る、 ひとつのうまぶねのうちに。
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アレクサンダー・ブラッチリー & ポメリウム
収録アルバム: ポメリウム/オールド・ワールド・クリスマス
(CDのみ)(内容はオールド・ワールド・クリスマスと同じ)
おまけその1:親しみやすいメロディーは多くの作曲家に愛され、大バッハ、ブクステフーデ、リストなどにアレンジされている。これは音符がぱらぱらちらばるような大バッハのアレンジ(BWV608)。演奏者によってはさらに高音を際立たせる音色を選び、ガラスが砕け散るような印象を与えることも。
収録アルバム:Bach: Orgelbüchlein, Preludes and Fugues & Fantasias (At the Organ of the Laurenskerk in Alkmaar)
(CDのみ)
おまけその2:讃美歌第102番および古今聖歌集第34番(現行聖公会聖歌集では87番)に収録され、「もろびと声あげ、よろこびたたえよ……」で始まる日本語訳詩がある。
諸人(もろびと)声上げ
喜びたたえよ
神の恵み
この世に現れ
ダビデの村の
いぶせき馬屋(うまや)に
清き御子は
生まれたもう
諸人声上げ
喜びたたえよ
天(あめ)の扉
今しも開かれ
尽きぬ恵みを
身に帯び給いて
清き御子は
生まれたもう
諸人声上げ
喜びたたえよ
死の恐れを
追いやり給いて
よきおとずれを
あまねく伝(つと)うる
清き御子は
生まれたもう
収録アルバム:讃美歌名曲集
おまけのおかわり:プレトリウスはこの曲をものすごく気に入っていたのか、やたら大量に編曲を残している。確認できるだけでも10以上のバージョンが存在する。上にあげた素朴な2声、3声、4声のアカペラだけではなく、掛け合いを多用した5声、8声のバージョン、本気の欲張りセットともいえる20声+金管+打楽器+弦楽器+管楽器+オルガン付きバージョンまである。なお、この曲の歌詞は4番まである。
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