Oh, say; let us fly, dear!
Where, kid? 
To the sky, dear!
Oh, you, flying machine! 
Jump in, Miss Josephine!
Hip, hooray!! 
Oh, joy! What a feeling!
We'll go through the ceiling! Ho, high! 
Hooplah, we fly to the sky so high!
「さあ、僕たち飛ぶんだよ!」
「どこへ?」
「お空へさ!」
「まあ、飛行機ね!」
「さあ飛び乗って、ミス・ジョセフィン!」
「きゃっほー!」
「素敵だ!いい気分!」
「青天井だって突き抜けそうね!きゃあ、高い!」*1
「ひゃっほー!空の一番高いところまで飛んでくよ!」

*Come, Josephine, in my flying machine, 
 going up, she goes. Up, she goes
 Balance yourself like a bird on a beam 
 in the air she goes; there she goes
*さあジョセフィン、僕の飛行機に乗ってよ
 昇る、彼女は昇る、彼女が昇っていく
 梁(はり)の上の鳥みたいにバランス取って
 空中を渡って、彼女がゆくよ

 Up, up, a little bit higher!
 Oh, my! The moon is on fire!
 Come, Josephine, in my flying machine, 
 going up! Hold on! Goodbye!
 昇る、昇る、あともう少しだけ高く
 ほら、お月さまが燃えてるよ!
 さあジョセフィン、僕の飛行機に乗ってよ
 飛び上がるよ、しっかりつかまって!いってきます!

**Going up, she goes! Up, she goes!
 In the air she goes! There she goes!
 Up, up!
 Oh, my!
 Going up! Hold on! Goodbye!
**昇る、彼女が昇る、昇ってゆくよ
 空中を渡って、彼女がゆくよ
 昇る、昇る、
 なんてすごいんだ!
 飛び上がるよ、しっかりつかまって!いってきます!

*Refrain
*繰り返し

One, two; now we'll all steal
Oh, you! Pretty soft, dear
Whoa, say! Don't hit the moon!
Oh, no; not yet, but soon! You for me
Oh, gee, you're a fly kid!
Not me; I'm a sky kid! 
Gee, I'm up in the air 
about you for fair!
「ひとつ、ふたつ…もう何してもバレないわね!」*2
「おやおや、君はけっこうあざといんだね」*3
「危ない!月にぶつけちゃダメよ」
「それはまだだよ、でももうすぐさ、君のためならね!」
「まあ、あなたったら非行少年なのね!」*4
「いやいや、僕は飛行少年さ、
 だって僕は舞い上がってるから
 君にすっかりまいってる!」*5

*Refrain
*繰り返し

**Refrain
**繰り返し

*Refrain
*繰り返し

*1 ceiling(シーリング)は天井のことだが、飛行機の上昇限界を指すこともある。
*2 このstealは「盗む」というより「(盗人のように)こっそりやる」「(キスなどを)かすめとる」というニュアンスがある。
*3 「Pretty soft」は1910年代アメリカのスラングで「甘え上手」「ちゃっかり者」「うまいことやる」「心地よい」などをあらわす。
*4 fly kidは「イケてる(かっこいい、クールで抜け目ない)若者」を指すスラング。
*5 for fairも1910年代アメリカのスラング。こちらは「完全に、すっかり」を意味する。

text: Alfred Bryan(1871-1958)
tune: Fred Fisher(1875-1942)

1910年に発表されて人気曲となった。エイダ・ジョーンズとビリー・マーレイの歌唱では、自家用飛行機でのデートに誘うお坊ちゃまとその恋人の浮かれ気分のやり取りを、男女のかけあいで表現している。
ヒロインであるジョセフィン嬢のモデルは、アメリカで最初の女性パラシューターであるジョセフィン・サラ・マグナーだと考えられている。

Come Josephine in My Flying Machine - Wikipedia

 en.wikipedia.org

収録アルバム:Come Josephine in My Flying Machine (with The American Quartet) (Remastered)


おまけ:映画『タイタニック』で主人公たちがしばしば口ずさむ歌として登場する。具体的には、有名な船首で腕を広げるシーンの直前の散歩中、海中で救助を待つシーンで歌われている。未公開シーンでは、三等客室のパーティから一等客室へ戻る途中のジャックとローズがほろ酔い気分で合唱していた。


老いたローズの枕元に置かれた写真には、飛行機のかたわらでパイロット姿をしたローズの写真が含まれており、ローズが飛ぶ真似ではなく実際に飛ぶ夢を果たしたことを示している。
なお、またがって馬に騎乗している写真もあるが、これも伏線の回収となっている。生前のジャックが教えてくれると約束したまたがる騎乗方法を(貴婦人の横座り乗りではなく)、ローズが自力で習得したことがうかがえる。

ついでに、タイタニック号から投げ出された瞬間は生存していても、氷点下の冷水に浸かる中で数分から十数分のうちに意識を失い凍死した人が大半であったとされるので、ローズが意識を保とうとこの歌を歌っているほんの少しの間にジャックは死亡したと考えられる。ローズがかろうじて助かったのは…体脂肪率の差かな…そして船のふちにしがみつくローズの隣でやけくそでお酒をあおっていたおじさんも数少ない生存者のうちの一人となった。

チャールズ・ジョーキン - Wikipedia

 note.com

恋愛映画とされることも多いが、実際は歴史(世界史)、ディザスターパニック、特撮、群像劇などさまざまな要素を含むエンタメの欲張りセットと言える映画である。実際のところ、恋愛要素は何本もある柱のうちの1本くらいの要素でしかない。3時間超ではあるがテンポよくストーリーが進むので、毛嫌いせずに一度は見てほしい大作。

ついでに、画面とセリフの情報量がいちいち半端ないため、よほどヒアリングに自信がある人以外は吹替版で見ることをお勧めする。まあその吹替版も山ほど種類があるんだが…


受験を控えた世界史選択高校生諸君は、アメリカへの移民の歴史をひととおり学んでおくと、三等客室における人種の多様ぶりを体感できるだろう。ジャックの友人ファブリツィオはイタリア系、チケットを巻き上げた相手および同室客はスウェーデン系だが、東洋系やユダヤ系らしき客も乗船している。しかし大半はアイルランドからの移民(そして犠牲者も)であった。

店主謹白:何も知らないローズの夫かわいそうという人もいるが、そもそもローズがジャックと出会わなければ、ローズの夫は快活に生きるローズに出会うこともなかったし、ローズの子や孫もこの世に生まれてこなかったわけで、あの世でジャックに会ったら「あの時ローズを救ってくれてありがとう」とお礼の一つも言っていいくらいではないか?

ジャックの言う通り、愛する者には生を思い切り楽しんで長生きして暖かいベッドの上で眠るように安らかに亡くなってほしいに決まってるじゃんな。
それまで虚無に生きていたローズは、ジャックがそれまでの人生で培ってきた愛や生き様や哲学というような「生きる力」を受け継ぎ、裸一貫から身を起しておそらくは多大な苦労を重ねつつも、全力で人生を楽しんだのである。悠々自適に見える晩年だけ切り取ってその背景にあるであろう苦労をないものと決めつけるのはいかがなものか。死後くらい好きにさせてくれてもいいじゃん。

ジャックかわいそうという人もいるけど、ジャックはああ見えてすでに人生経験相当豊富だからな?(コミュ力の高さでアメリカやヨーロッパの各地を放浪していた。パリで足の悪い娼婦に同情して、あえてモデルを頼むことで援助していたことをちらっと話している)あれだけのポテンシャルを持つ人間がタイタニックで落命しなければどんなすごいことを成し遂げたかというとまことに惜しまれるが…まあ彼女が25歳になったら代替わりさせるような野郎になったかもしれないし…



おまけのおかわり:ローズの趣味の美術品を買う金はどこからきたのかという疑問だが、母親の言ってる「お金がない!」は単に「希望通りの体裁を保つお金がない/QOL下げたくない」と同義で、普通に邸宅も宝飾品も不労所得もまだ多少は持っていると推察される(劇中で「思い出を処分しろと言うの!」と娘にキレているのでわかる)。そして当時のピカソは現代アート扱いで評価も価格も今とは比べ物にならないほど低かったので、ローズの小遣い程度で買えたと思われる。モネの「睡蓮」も現在に比べればまだまだ安く、婚約者のカルに買ってもらった可能性がある(カルから見れば小遣い程度)。ただし、ドガの「踊り子」はすでに一定の評価を得ており、1912年のオークションにおいて当時の最高額で競り落とされて話題になったものなので、さすがに複製品であろうと思われる。

ネタバレ:Q:犬が死にますか?
A:直接的な描写はないけど死にます

冒頭で一等客のペットの大型犬を見てジャックと友人が「俺らお犬様以下かよ!ガハハ」みたいにふざけてますが、「この犬たちもこの人たちもみんな死んじゃうんだな…」と思いながら見てください。なお、史実では飼い主の懐に入れられる形で小型犬が何匹か生き延びてます。

犬が死ぬかどうかの映画レビュー | Filmarks
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