How goodly are thy tents, O Jacob.
いかに善いことか、汝の天幕は、ヤコブよ。*1

And thy tabernacle, O Israel.
汝の聖なる幕屋は、イスラエルよ。

As the valleys are they spread forth,
As gardens by the river's side.
それは広がる谷のよう、
川岸の庭園のよう。

*1 イスラエル十二氏族の祖先とされる人物。狡猾な知恵者だが、晩年は妻妾やその子供たちの争いに悩まされた。神と格闘して神からの祝福を得て、その名をイスラエル(神の勝者)と改名する。ここではヤコブの子孫たるイスラエル民族そのものを指す。

text: 旧約聖書民数記24:5
tune: Frederick Arthur Gore Ouseley (1825-1899)

作曲者のオーズリーは生来ジェントリ(準貴族)であるが、その身分にふさわしいとされる責務と、抑えがたい英国国教会音楽への情熱のはざまで揺れ動く人生であった。私財を投じて聖歌隊学校を創設するなど、教会音楽の水準上昇に尽した。

民数記によれば、力を増すイスラエル民族を危惧したモアブの王が、高名な占い師バラムにイスラエルへの呪詛を依頼するが、神からの預言を受けたバラムは王に逆らって祝福の言葉を託宣する。その際の言葉をそのまま歌詞としている。

モアブの王に召されたバラムは、ロバに乗って向かうことにするが、これは神の意にそわぬことであった。乗っていたロバが神から遣わされた天使の姿を見て動かなくなったが、バラムには天使が見えずただロバが言うこと聞かないように思えたためひっぱたくとロバが喋り出すという奇跡が起こるが、さらに逆切れをかますというアレなエピソードがある。

グスタフ・イェーガー(1808 - 1871)
「バラムと天使」

20年くらい前のR大学聖歌隊が折々に歌っていたが、今はどうなってるのだろうか。

収録アルバム:LIVE AT THE CRYSTAL PALACE
How Goodly Are Thy Tents
Editions Audiovisuel Beulah
2008-08-25