Joy, health, love, and peace
be all here in this place
By your leave, we will sing
concerning our king
歓びと、健康と、愛と、平和が
ことごとくこの場にありますように
あなたのお許しあれば我らは歌いましょう
我らの王のことを

Our king is well dressed,
in the silks of the best
In ribbons so rare,
no king can compare
我らの王はよろしく装われる
極上の絹と
希少なリボンで
どんな王も比べるべくもない

We have travelled many miles,
over hedges and stiles
In search of our king,
unto you we bring
我らは多くのみちのりを旅してきました
垣根を、柵を越えて
我らの王を探し出し
あなたのもとにお連れするため

We have powder and shot
to conquer the lot
we have cannon and ball
to conquer them all
我らは火薬と弾丸を手にする
数多を討ち取るために*1
我らは大砲と玉を手にする
ことごとく討ち取るために

Old Christmas is past,
twelve tide is the last
And we bid you adieu,
great joy to the new
古きクリスマスは過ぎゆき
降誕節の十二日間もついに終わる*2
我らはあなたがたに別れを告げる
この新年に大いなる喜びあれ

*1 討ち取られているのは旧年の王であるミソサザイ。
*2 一般的にクリスマスの期間は12月25日から1月6日(顕現日、公現日)の12日間と定められている。

text & tune: 17~18世紀頃の英国民謡

単にThe Wren《ミソサザイ》というタイトルで呼ばれることもある。The Wren In The Furze《ハリエニシダの中のミソサザイ》と同じく、かつてヨーロッパ各地にあった奇妙な風習である「ミソサザイ殺し」の際の歌。冬の王であるミソサザイを殺し、その死体を装わせて家々を巡り、「Please To See The King(王様にご挨拶を)」と言いながら喜捨を要求するという。ミソサザイを連れてくるために、銃を持ち、垣根や柵を越えて追いかけ回すわけである。