Firmly I Believe And Truly《我は堅くまたまことに信ず(主はみつにまして)》Vaughan Williams
Firmly I believe and truly
God is Three, and God is One;
And I next acknowledge duly
Manhood taken by the Son.
我は堅く、またまことに信ず、
神は三つにしてひとつなりと。
また我は正しく信認す、
御子は人の性(さが)をとり給えりと。
And I trust and hope most fully
In that Manhood crucified;
And each thought and deed unruly
Do to death, as He has died.
我は頼み望むなり、
十字架にかけられし御身に。
放埒な思いも行いも、
滅ぼされん、御子の死をして。
Simply to His grace and wholly
Light and life and strength belong,
And I love supremely, solely,
Him the holy, Him the strong.
そのみ恵みは明らかにして満ち足り、
光、命、力を統べるなり。
我はこよなく、またただひとりを愛す、
聖なる主、強き主を。
And I hold in veneration,
For the love of Him alone,
Holy Church as His creation,
And her teachings are His own.
我は崇拝す、
主のたぐいなき愛ゆえに。
聖なる教会は主の創られしもの、
教会の導きもまた主のものなり。
And I take with joy whatever
Now besets me, pain or fear,
And with a strong will I sever
All the ties which bind me here.
我はこよなく喜ぶ、
痛みと怖れが我を襲うとも。
我は強く断ち切らん、
我を浮世にしがらむものをことごとく。
Adoration aye be given,
With and through the angelic host,
To the God of earth and Heaven,
Father, Son and Holy Ghost.
げに崇敬がささげられん、
み使いのむれにより絶え間なく。
天地(あめつち)の神に、
父と子と聖霊に。
text: John Henry Newman(1801-1890)
tune: 通称Shipstonと呼ばれる英国の民謡。Ralph Vaughan Williams(1872-1958)が採取しアレンジ。
三位一体主日のための聖歌。
《主はみつにまして》として古今聖歌集に納められていたが、リニューアルされた聖公会聖歌集からは消えた。悲しい。ロビンは好きなのだが、意外と人気がないのだろうか。
この歌詞は元来はニューマン枢機卿によって書かれた宗教詩『ゲロンティアスの夢』の一部で、息をひきとらんとする老ゲロンティアスが歌う詩。ニューマンは聖公会からカトリックに改宗した人物で、会衆の役割が大きい聖公会と比較した場合のカトリックの信徒軽視の傾向を憂い、信徒の地位と教育の向上を訴えた。
『ゲロンティアスの夢』はエルガーのオラトリオとしても知られる。カトリック教徒のエルガーは結婚祝いに贈られた『ゲロンティアスの夢』に感銘を受け、10年近く構想を温めオラトリオとして作曲した。
Cardiff Festival Choir & Owain Arwel Hughes
収録アルバム: 23 Hymns of Vaughan Williams
おまけ:新古今聖歌集による日本語歌詞は以下の通り。
主は三つにまして
ひとりの神と
信じかしこみて
御稜威(みいつ)を崇む
御子は人の性(さが)
とりてこの世に
生まれ給えりと
まことに知りぬ
屠られ給いし
ひとの子イエスよ
思いも業(わざ)をも
みな主に献げん
聖なる教会(みからだ)
のこし給いて
み教え与えし
主イエスを讃えん
天地(あめつち)の主なる
父 子 聖霊(みたま)を
み使いとともに
崇めまつらなん
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