Forty Days And Forty Nights《四十日経るまで(よそかふるまで)》
Forty days and forty nights
Thou wast fasting in the wild,
Forty days and forty nights
Tempted and yet undefiled.
四十日四十夜を、*1
あなたは荒れ野で断食された。
四十日四十夜を、
誘惑されたのに清いままでおられた。
Sunbeams scorching all the day,
Chilly dewdrops nightly shed,
Prowling beasts about thy way,
Stones thy pillow, earth thy bed.
日もすがら日光が肌を刺し、
夜もすがら冷たい露が滴る。
獣らが道を徘徊し、
御身は石を枕に、地に伏せる。
Let us thine endurance share,
And awhile from joys abstain,
With thee watching unto prayer,
Strong with thee to suffer pain.
わたしたちにも主の忍耐を分け与えてください、
快楽から身を慎んでいる間、
御身の見守りのうちに祈っている間は、
痛みを耐え忍ぶ強さをお与えください。
And if Satan, vexing sore,
Fresh or Spirit should assail,
Thou, his vanquisher before,
Grant we may not faint nor fail.
もしもサタンがひどく痛めつけたなら、
身や心は損なわれてしまうだろう。
あなたが、サタンを打ち負かされる方がその前に
わたしたちを弱め過たされることのないように。
So shall we have peace divine,
Holier gladness ours shall be,
Round us too shall angels shine,
Such as ministered to thee.
わたしたちが神の平安を得られますように、
聖なる喜びがわたしたちのものとなるように。
その上に天使たちの光が囲ってくださるように、
天使があなたにかしずくように、わたしたちにも。
Keep, O keep us, Saviour dear,
Ever constant by thy side,
That with thee we may appear
At the eternal Eastertide.
守りたまえ、守りたまえ、愛しい救い主よ、
とこしえにあなたのそばにおらせてください。
あなたとともにわたしたちはこい願う、
とこしえに変わらざるイースターの季節に。
*1 四十日は聖書では象徴的な数字として扱われる。モーセに連れ出されたイスラエルの民は四十年を荒れ野でさまよい、ノアの大洪水は四十日四十夜続いた。神の意志による試練が続く期間をあらわす数字としてよく使われる。
text: George Hunt Smyttan(1822 - 1870)
tune: 元はMartin Herbst(1654 - 1681)が詩編130にあてたメロディAus der Tiefe rufe ich《深き淵より我は叫ぶ》。通称「Heinlein」。
tune: 元はMartin Herbst(1654 - 1681)が詩編130にあてたメロディAus der Tiefe rufe ich《深き淵より我は叫ぶ》。通称「Heinlein」。
それから、“霊”はイエスを荒れ野に送り出した。
イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。
その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。
(マルコによる福音書1:12-13)
いわゆる「灰の水曜日」の定番の聖歌。この日に「灰は灰に、ちりに過ぎない人はちりに還る」という意味を込めて灰を塗りつける。ヨハネ書を除く三福音書で見られる、イエスが荒れ野で四十日間断食したエピソードにちなみ、キリスト教暦では灰の水曜日(イースターから46日前)からイースターまで期間を「レント」(四旬節、大斎節)と呼び、食事の回数を減らし、卵などを含む肉食を控える。
食事は魚介類が主となるが、酒・スパイス・果物などは許されていた。この精進期間にそなえて、前日の火曜日にはありったけの肉や卵を使って大騒ぎをする「カーニヴァル」(謝肉祭)や「マルティグラ」(告解火曜日)の習慣ができた。また安定した魚の供給を見込める漁業都市が隆盛したが、気候変動による漁獲量の低下や宗教改革に伴う魚の需要の低下で衰退するところもあった。
合わせて、古今聖歌集第72番による日本語訳詞は以下の通り。
よそかふるまで
糧(かて)をも断ちて
敵(あた)の手だてに
わが君勝てり
その戦いの
ためしに倣い
イエスをほめつつ
敵に打ち勝て
わが身の願い
この世の富も
誇りも捨てて
神に纏(まつ)ろえ
神の教えの
御霊(みたま)の剣(つるぎ)
ふりかざしつつ
進み戦え
勝ち主イエスよ
力を添えて
攻めくる敵(あた)に
勝たしめ給え
おまけのおかわり:恋人に振られたショックで毎晩女をとっかえひっかえしていたら怖い幻覚をみるようになった主人公が、キリストにならって四十日間の禁欲を誓うが、悪友たちにあの手この手で邪魔される上、グンバツに好みの美女まであらわれて…というエッチ系ラブコメ「恋する40days」の原題が「40days and 40 nights」。
糧(かて)をも断ちて
敵(あた)の手だてに
わが君勝てり
その戦いの
ためしに倣い
イエスをほめつつ
敵に打ち勝て
わが身の願い
この世の富も
誇りも捨てて
神に纏(まつ)ろえ
神の教えの
御霊(みたま)の剣(つるぎ)
ふりかざしつつ
進み戦え
勝ち主イエスよ
力を添えて
攻めくる敵(あた)に
勝たしめ給え
おまけその2:
マディ・ウォーターズによる同名のジャズ曲もある。歌詞の内容は、恋人に去られ泣き濡れる日々を、四十日四十夜続いたノアの大洪水になぞらえたものとなっている。





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