オックスフォード大学ニューカレッジ聖歌隊による歌唱

同聖歌隊のエドワード・ヒギンボトム指揮による音源

Little Jesus, sweetly sleep,
do not stir
We will lend a coat of fur
ちいさなイエスさま、すやすや眠る
むずからないで
僕らの毛皮の上着を貸してあげる

We will rock you, rock you, rock you
We will rock you, rock you, rock you
ゆらしてあげる、ゆらゆら、ゆらゆら
ゆらしてあげる、ゆらゆら、ゆらゆら

See the fur to keep you warm
Snugly round your tiny form.
ほら、毛皮であったかだから
ちんまり丸くなった、ちっちゃなあなたの寝相

Mary's little baby sleep,
sweetly sleep
Sleep in comfort, slumber deep
マリアさまの赤ちゃんが眠ってる
すやすや眠る
安らかに眠る、深くまどろむ

We will rock you, rock you, rock you
We will rock you, rock you, rock you
ゆらしてあげる、ゆらゆら、ゆらゆら
ゆらしてあげる、ゆらゆら、ゆらゆら

We will serve you all we can
Darling, darling little man.
僕らにできることは何でもしてさしあげよう
かわいい、かわいい、ちいさなひとに

text: Percy Dearmer(1867-1936)
tune: チェコ民謡《Hajej, nynej, Ježíšku》に基づく

単に《Rocking》、日本語訳で《かわいいイエスは》とも呼ばれる。このメロディは元来はチェコの民謡であったが、20世紀初頭に採取され、英国国教会の司祭であったDearmerによって訳され(ほとんど作詞され?)、1928年にThe Oxford Book of Carolsに収録された。

15世紀南ネーデルラント
「幼子イエスの人形のためのベッド」

 イエスが産まれた馬小屋の中にいた動物たちが歌っているととれる歌詞である。この世でまっさきにイエスにまみえた動物たち(たとえば馬、牛、ロバ、羊飼いたちが連れてきた羊や犬、三人のマギが乗ってきたであろうらくだ、もしかするとねずみ取り用の猫など)を記念し、クリスマスには家畜に特別なごちそうをあたえたりする風習がある。

クリスマス・ウォッチング
デズモンド モリス
扶桑社
1994-11-01


特に東欧地域ではクリスマスの間だけ動物たちが言葉を話せるようになるという俗信があるが、起源は不明。

赤ちゃんと動物を一緒に置いて大丈夫なのかと言われることもあるが、実は家畜や小動物のフンに含まれる「エンドトキシン」という成分は赤ちゃんの免疫システムを成熟させる効果があるとされている。ペットを飼っている場合同等の効果が見込まれ、ペットがいなくても動物園に連れて行ってやると良いそうな。

ペットと赤ちゃんが一緒に暮らすのって衛生的には大丈夫なの? 獣医さんに聞いてみた!
もし子どもができたら、我が家の犬たちとともに育てたい。そう夢見ていたのですが、ふと気づきました。以前に「赤ちゃんが生まれるから、ワンコを実家に預ける」という人 …
 youpouch.com

Choir of New College Oxford/Edward Higginbottom
収録アルバム: Christmas Carols from New College
Rocking Carol
CRD Records
2007-07-24


おまけ:讃美歌第二編の編集に参加した北村宗次氏(1930 - )による、以下の日本語歌詞がある。メトロポリタン美術館所蔵の美術作品と楽譜を合わせた『メトロポリタン美術館版クリスマスキャロル』に掲載されている。

かわいいイエスは 眠る
毛皮をかけよう
静かにゆすろう
優しくゆすろう
かわいいイエスを
あったかくつつんで

優しくイエスを 抱いて
マリヤはゆする
静かにゆすろう
優しくゆすろう
かわいいイエスを
あったかくつつんで

おまけその2:TVアニメ「ユーリ!!! on ICE」第10話で、主人公(男)が憧れのコーチ(男)の右手の薬指に指輪をはめるシーンで使用され色んな意味で注目された。右手だからセーフと思ったらロシアでは右手の薬指が結婚指輪用とされているらしい。そうなんだ(無関心)。

ユーリ!!! on ICE 5 [Blu-ray]
羽多野渉
エイベックス・ピクチャーズ
2017-04-28


おまけのおかわり:ロック違いだこれ


ロック・ユー!
ローラ・フレイザー


さらに追記:『クイーンは何を歌っているか』によれば、クイーンの世にも有名なこの曲の元ネタが《ロッキング・キャロル》らしい。ほんとかなあ。