O clap your hands together, 
all ye people;
おお、共に手を打ち鳴らせ、
全ての民よ、

O sing unto God 
with the voice of melody.
おお、神に向かって歌え、
歌声でもって。

For the Lord is high and to be feared;
He is the great King of all the earth,
主は高貴にして畏れられる、
全地を支配される偉大な王であるゆえに。

He shall subdue 
the people under us,
and the nations under our feet.
主は従わせてくださる、
人民をわたしたちのもとに、
諸国民をわたしたちの足もとにと。

He shall choose out an heritage for us,
ev'n the worship of Jacob,
whom he loved.
主はわたしたちのために嗣業(しぎょう)の地を選びだし、*1
ヤコブの誉れとさえなされる、*2
主が愛されたヤコブのものと。

God is gone up with a merry noise,
and the Lord with the sound of the trumpet.
神は昇られる、朗らかな音楽と共に、
主は角笛の響きと共に昇られる。

O sing praises
unto our God:
おお、賛美して歌え、
わたしたちの神に向かって。

O sing praises
unto the Lord our King.
おお、賛美して歌え、
わたしたちの王なる主に向かって。

For God is the King of all the earth:
sing ye praises with the understanding.
神は全地の王であると、
心に留めて賛美して歌え。

God reigneth over the heathen:
God sitteth upon his holy seat.
神は異邦人らをも統治される、
神は座しておられる、その聖なる王座の上に。

For God, which is highly exalted,
doth defend the earth,
as it were with a shield.
神は高く、卓抜した方、
地を守られる、
盾持つ人のごとく。

Glory be to the Father, 
and to the Son,
栄光は父と
子と

and to the Holy Ghost;
聖霊に、

As it was in the begining, is now,
始めのように、今も

and ever shall be,
world without end, 
Amen.
そしてとこしえに
世々に限り無く、
アーメン。

*1 嗣業とは聖書独特の概念で、神からの賜わりものを指す。具体的には土地、財産。特に、神はアブラハムとその子孫に肥沃なカナンの地を与えると約束した。元々他民族が住んでたのをぶんどって神からもらったと言い張ってるという説、混在・混血しただけという説もある。なお、新約聖書では天国の方を指す。
*2 ヤコブはイスラエル十二氏族の祖先とされる人物。聖書ではイスラエル民族の象徴そのものとしてもしばしば引用される。狡猾な知恵者だが、晩年は妻妾やその子供たちの争いに悩まされた。神と格闘して神からの祝福を得て、その名をイスラエル(神の勝者)と改名する。
「私は全能の神である。産めよ、増えよ。あなたから、一つの国民、いや多くの国民の群れが起こり あなたの腰から王達が出る。わたしは、アブラハムとイサクに与えた土地を あなたに与える。また、あなたに続く子孫にこの土地を与える。」(創世記35:11-12)

text: 旧約聖書詩編第47編にもとづく
tune: Orlando Gibbons(1583-1625)

オーランド・ギボンズはチューダー朝からステュアート朝にかけての人物で、イギリスにとって国民的な音楽家のひとりである。オーランド・ブルームの名前の由来でもある。早熟で、弱冠21歳にして王室礼拝堂付きのオルガニストに就任。同時代のタリスやバードがカトリックの信仰を守り続けたのに対し、英国国教会のために英語を用いた音楽を創作し続け、英国独自の宗教音楽(アンセム)発展に貢献。宗教曲の他に世俗曲であるマドリガルもよく作った。墓はカンタベリー大聖堂にある。
この時期のイギリスの宗教曲の特徴として、アカペラ&何層も声部を重ねるというのがある(この曲も楽譜を見ればわかるが八声で歌う)。普通にCDとかで聞いても構わないのだが、音響のいい礼拝堂などで生演奏を聞くと、ミルフィーユ状に幾重にも重なった声がさらに反響して心地よい音の洪水を生み出す。極端な例にトーマス・タリスの《四十声のモテット》がある。

crapとclapを間違えると大変なことになるぞ! 気をつけてね!

オックスフォード・カメラータ
収録アルバム: Gibbons: Choral and Organ Music
O Clap Your Hands
Naxos
1996-01-31


おまけ:ヴォーン・ウィリアムズ及びラッターに同名の合唱曲がある(ヴォーン・ウィリアムズ版は「Who he loved」までとなっている)。これはヴォーン・ウィリアムズ版。


Canterbury Cathedral Choir & フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル & David Flood & Allan Wicks
収録アルバム: ヴォーン=ウィリアムズの世界


こちらはジョン・ラッター版。
 

Cambridge Singers
収録アルバム: Gloria - The Sacred Music Of John Rutter
O Clap Your Hands
Collegium
2005-09-01


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